前回より4回に渡り、自社でアプローチブックを作る方法をお伝えしています。
大きく分けて、次のような3つのステップがあります。
(1)現状把握(調査・分析)
(2)制作
(3)習得(研修)
今回は(1)現状把握 の続きです。
売れる商談の流れを考える
アプローチブックを作る前に現状把握が必要です。
いきなりアプローチブックを作ることはできず、
「何を」盛り込むのか?、「どう」伝えるか?を考えるのです。
「何を盛り込むか」を考え、それをまとめたものがセールスストーリーです。
現状把握で行ったインタビューや営業同行、ロープレなどから
見込み客が知りたいこと、営業が伝えたいこと、自社製品の特長を
挙げ、取捨選択します。
セールスストーリーの魅力
結果としてまとめられたセールスストーリーは、オリジナルの「営業の模範解答」です。
独自の「必勝パターン」になるのです。
トップ営業の「売れる商談」を分析し、属人化していた営業ノウハウが
「見える化」されます。
「なにを」「どう」「いつ」伝えているか?
売れる営業の「話題の選び方」「その伝え方」「順序やタイミング」を
調査・分析し、顧客目線を加え、商談を設計します。
できあがったオリジナルのセールスストーリーは、全営業メンバーで共有されます。
そしてチームや組織で受注率の底上げに貢献します。
では具体的にはどのような流れのストーリーを考えればよいでしょうか?
営業の4つの流れで整理する
いきなり価格面から商談をはじめないように、商談には順番があります。
売れる商談の流れは、営業の基本である4つの展開がわかりやすいです。
1)アプローチ:アイスブレイク、自己開示
2)ヒアリング:仮説構築、課題の把握
3)プレゼンテーション:課題に対する解決策の提示、デモンストレーション
4)クロージング:不安の払拭、ネクストアクションの設定
この内容に沿って「何を盛り込むか」を考え、セールスストーリーを構築します。
例えばアプローチで、自身の自己紹介カードを渡す、などです。
まとめ
設計図なしに家は建てられませんし、地図がなければ路頭に迷うだけです。
「セールスストーリー」ができなければ、「制作」には入りません。
いきなりパワーポイントを開くようなことはしないのです。
「セールスストーリー」は、「何を伝えるか」を考えて整理したものです。
それに対して、
「どう伝えるか」を考え商談で使う営業ツールに落とし込む作業が「制作」です。
次回は、アプローチブック制作のノウハウをお伝えしようと思います。
関連情報
補足情報:アプローチブックを内製する際の注意点
関連資料DL:営業ツールサンプル
セミナー:営業ツール活用勉強会