コラムをお読みの方、またはみなさんの部下の営業メンバーは
営業を楽しんでいるでしょうか?
「営業辞めたい」、「営業は地獄」、「早く違う部署に異動したい」
などネガティブな発言を聞くことはないでしょうか。
日々のKPIを追うことや人間関係に疲弊している方がいるのかもしれません。
今回はそのような方の意識が少しでも変わるようなことをお伝えしたいと思います。
ネガティブな考え方を変えるための方法
以前「信頼残高」についてご紹介しましたが、
今回も成功哲学で有名な「7つの習慣」に登場する概念をご紹介します。
「主体性を持つ」
人間として自分の人生への責任を引き受けること、と作者は言っています。
主体的でない人は、仕事のミスを上司や同僚のせいにしたり、
異性にフラれるのも相手のせいにします。なんでも他人のせいにするのです。
しかし、自分の行動を最終決定しているのは、あなた自身なのです。
他人や環境のせいにした瞬間に改善がなくなります。つまり、成長が止まります。
「目的を持って始める」
努力をどれだけ積み重ねてもゴールを意識していなければ間違った方向に進むだけです。
「何のために行動するのか」を自覚し、ブレない生き方をするために、
自分が大切にする価値観を明確にする必要があります。
「最優先事項を優先する」
時間は勝手に流れていくものであり、
管理しようとすればするほどあなたは時間に管理されるようになります。
7つの習慣では、人間の活動を重要度と緊急度で分類した
4つの領域で整理すればよいと明言しています。
緊急度:すぐに対応が迫られるかどうか
重要度:人生の目的や価値観にとって重要かどうか
この2つの軸で分けることで人間の活動を4つの領域に分けることができます。
①緊急で重要なこと
②緊急ではないが重要なこと
③緊急で重要でないこと
④緊急でも重要でもないこと
②の緊急ではないが重要なことに集中するべきだと明言しています。
※理由については後ほどご説明します
日々の発言に潜む問題点
「営業がやりたくない」という背景には以下のような理由があるのかもしれません。
しかし、少しだけ意識を変えることはできます。
「自社のサービスが他社に比べて魅力的でないから売れない」
→これは「アウトサイドイン」に陥っています。
つまり、「すべての問題は自分の外にあり、結果を出すためには周囲を変える必要がある」
自分に責任は一切なく他人や組織、環境など自分の外側が変わらないと
結果も出ないという考え方です。
このような考え方を持っているうちは何も変わらないので
成功者になることは不可能とされています。
「目標額が高すぎて今期に達成することが絶対できない。 何のためにやっているのかわからない。」
→○○できない、というのは実は目標を達成しないことを自分で選んでいるのです。
当初の目的は何でしょうか?
目標額を達成しないことはあなたの将来の目標が遠のくのではないでしょうか。
「急な業務をよく振られて残業時間がいつも多くてモチベーションが低い」
→まずは上述した現在の業務を4象限に分類してみてください。
①緊急で重要なこと(締め切りがある仕事)
②緊急ではないが重要なこと(自己啓発、ネットワーキング)
③緊急で重要でないこと(重要でないメールの返信)
④緊急でも重要でもないこと(だらだらと携帯を使う)
②がない場合、時間に追われるだけになり、かなり疲れてしまいます。
②が人生の栄養になると言われています。
お気持ちはよくわかります。
しかし環境を変えるためにできることもあります。
7つの習慣の実践
それぞれの概念に当てはめて行動するとどうなるでしょうか?
主体性を持つ
「自社のサービスが他社に比べて魅力的でないから売れない」
→○○できないではなく、主体的な意識に変える
自社の強みが活かせるアプローチ方法に変える
本当に魅力でないのかセールストークを振り返る
目的を持って始める
「目標額が高すぎて今期に達成することが絶対できない。
何のためにやっているのかわからない。」
→会社に入った目的を振り返る
(自社の製品が魅力的でもっと世の中に広げたい、○○業界を発展させたい)
そして現在の方法以外に目的に近づける他の選択肢(セールス方法)を考える
最優先事項を優先する
「急な業務をよく振られて残業時間がいつも多くモチベーションが低い」
→現在のスケジュールを振り返ってみてください。
③緊急で重要でないこと
④緊急でも重要でもないこと
があると思います。これらの時間を減らすことからまず始めましょう。
そして目標とする自己に近づくために必要な「②緊急ではないが重要なこと」
に使う時間を増やすことをしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上のように、視点を変えて日々の業務の捉え方を
変えるような概念を今回はご紹介しました。
日々の営業活動だけでなく、業務でも悩みが多いと思います。
そういう時には7つの習慣のような古典から学べることも多いのです。
自身を振り返り、日々の生活を充実させるためにもお役に立てれば幸いです。
関連情報
参考コラム:営業に必要なマインド!「信頼残高」とは?
関連資料DL:組織としての営業力強化レポート