最近AIやRPAの導入が加速され、定型業務がどんどん自動化されています。
今まで必要だったポジションの人員が減らされ、
「自分の職は大丈夫か?AIに奪われるのか」
などと心配される方もいるでしょう。
このような変化の速い時代においてどのように人材を育てていくべきしょうか?
社員の人材育成に関わる経営層の方や部下のマネジメントに
お悩みの営業マネージャーの方は必見です。
ちなみにみなさんは「アクティブラーニング」をご存知でしょうか?
本格的に学校教育に導入されることも決まったこの学習法ですが、
実はビジネスの世界でも重要になってくるのです。
アクティブラーニングを使って企業を活性化
アクティブラーニングとは
学修者主体の学習手法の一つであり、
学修者が能動的(アクティブ)に学修(ラーニング)に
参加する学習法の総称である。
つまり従来の一方的な講義形式の教育とは異なり、
知識や技術の習得のみを重視するのではなく、
身につけた知識や技術を利用して
「どのように問題解決をするのか」を重視するものです。
AIやロボットによる定型業務の自動化が進む中、
自ら課題を見つけて、課題を解決していくような
姿勢が重要になってきます。
どのようにアクティブラーニングを導入するのか
みなさんも座学の社内研修を受けたことがあると思います。
しかし、
「結局、この知識って業務でどう使うの?」
「実業務でこのスキルは使う機会がない」
「案件が立て込んでいるので、できれば研修に出たくない」
など感じたことがあるのではないでしょうか?
もちろん研修で扱う知識やスキルは役に立つものです。
それではどのように企業に導入していけばよいのでしょうか?
まず一番重要なのが、研修の目的を
「知識・スキルの習得」ではなく
「職場での問題解決」におくことです。
具体的にはケーススタディをメインにして
グループでディスカッションをして、
最終的にケースへの解決策を発表するというものです。
これにより、
参加者の思考力、洞察力を養うとともに、
自分以外の課題解決方法を知り、
参加者の「気付き」を促します。
将来的にはアダプティブラーニングを実現
上記で述べてきたようにAI時代に必要な人材育成に
はアクティブラーニングが必要ということを伝えてきました。
実はAIを使った学習方法というのも話題になっています。
それが「アダプティブラーニング」です。
これはその名の通り「adaptive(適応的な)」学習のことで、
個々の習熟度に応じた学習を通じて、必要な素質や能力を
高める学習方です。
AIの導入によって聞きたい情報を
チャットボットが教えてくれたり、
商品をレコメンドしてくれたりすると思います。
それと同様に、AIにより個々に合った学習をするというものです。
この準備段階としてe-learningを導入して個々の学習データや
成長をデータとして蓄積し、AIに学習させていくことが必要です。
このように、AIでできないような仕事をする能力を高める
アクティブラーニングだけでなく、AIを利用して
学習効率を高めるアダプティブラーニングもあります。
まとめ
以上のように、AIの導入が進んでいく中、
実務での問題解決能力を高めるアクティブラーニング、
個々に合った学習を行うアダプティブラーニングに
ついて述べてきました。
「AIにできない人間にしかできない仕事」も必要ですが、
もちろん「AIを利用した人材開発」も同時に必要です。
「残業を減らす」「人口知能を導入する」が目的となってはいけません。
経営全体を見通した業務改革の参考になればと思います。
AIと共生し、より良い新しい働き方を考えていきましょう。
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